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#02, 打物(うちもの)

打物は、西洋音楽における多くの打楽器と同様に、全体のテンポやリズムを司る役割を果たします。しかし一般的に普段よく耳にする多くの音楽と違い、そのテンポやリズムが極めて流動的な雅楽において、打物の担う役割にはその他の音楽におけるそれとはまた少し違った色をみることが出来ます。


大太鼓は火炎太鼓とも呼ばれ、極彩色で縁に左方は雲気をともなった龍、右方は鳳凰を表わし、上部には日月の飾りがつきます。


一般には管弦用の釣太鼓(53cm)をいいますが、架台に乗せる形式の坐太鼓があり、他に舞楽用の大太鼓(650cm)、道楽用の荷太鼓(担太鼓)があります。


洋楽でいうところの指揮者の様な役割を担います。
そのため、この楽器は経験豊富なベテランの奏者が担当します。


直径約25センチほどの2枚の鼓面に、樽のような中空の円筒を挟んで牛の皮を締め付けたもので、鞨鼓(かっこ)という楽器です。

黒漆塗りの木の台に乗せ、先端が棗の実のような形になった2本の木の撥(ばち)で打ちます。雅楽では洋楽と異なり指揮者がいませんが、これに変わるものとして鞨鼓の奏者は、演奏の開始の合図,終わりの合図,そして演奏のテンポを決める等の役割を担当します。


「鼓」の文字を名に持ちますが、、。


「鼓」という文字が名前に使われていますが、鉦鼓(しょうこ)は摺鉦(すりがね)を丸い木枠にぶら下げた様な作りになっており、雅楽を演奏する際に用いられる楽器の中で唯一、金属で出来た楽器です。

舞楽用の大鉦鼓と道楽用の荷鉦鼓、管弦用の釣鉦鼓(約15cm)があります。大鉦鼓は立って、釣鉦鼓は座って演奏します。



貴族の持つ笏を2つに割った形の打楽器です。神楽、東遊、大歌 、久米歌などの儀式音楽、催馬楽で拍子(役名)の者が歌いながら打つもので、左手は切り口を手前に向け、右手は切り口を左に向けて打ち合わせます。


浄土宗では「笏」と呼ばれ引声阿弥陀経や笏念仏に用います。材質は一位の木が本式。浄土宗で用いられるようになったのは 当時念仏の叡信がとても深かった後柏原天皇が、大永4年(1524)正月十八日、知恩院超誉存牛上人に対し元祖大師法然上人の御忌を勅修すべき旨の鳳詔をくださった際、御所持の笏を下賜せられ、これを割半して念仏を唱えよ、と命じられたことからと言われており、楽器であると同時に最も由緒深い法具でもあります。



「にのつづみ」と読み、時に「にのこ」とも呼びます。杵のようにくびれた胴を持つ締太鼓です。

現在は、舞楽(一鼓)の中で二臈が胸に吊り、右手の桴で打ちます。形は一鼓、三ノ鼓と同じで大きさは一鼓が一番小さく、順に大きくなっています。



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日本雅楽保存会所属
浄土宗福岡雅楽会 鎮西樂所
Official web site.
>> http://www.gagaku.tv/

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