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#03, 弾物(ひきもの)

絃楽器というと、西洋楽器のイメージからか主旋律を奏でたり、アルペジオ奏法によって間を埋めたりなどで伴奏を担当するものだと思われがちですが、雅楽において弦楽器は、間をとるための言うなればリズム楽器の様な認識で扱われます。弾奏の最終音を1拍目の頭とあわせて強く弾き、つかみ所のない雅楽のリズムを明確にする役割があります。


しばしば、「楽箏(がくそう)」とも呼ばれます、箏(こと)です。


13本の絹絃が張られており、柱(じ)と呼ばれる可動式の支柱で弦の音程を調節し、爪(つめ、指に付けるピック)で弾きます。

雅楽で使われるこの筝は、現代で一般的に知られているところの“お琴”とは造りも音色もおおきく異なるものとなります。

本体は桐で作られていますが磯(本体の厚み)は薄く、爪も竹の節を小さく削り出して作ったものを使います。その音色は長く余韻の残るものではなく、それ故に独特の旋律を奏でながら、琵琶とともに雅楽における独特の拍感の輪郭を明らかにするといった役割を担います。



4絃・4柱(じゅ:フレット)の絃楽器で、薩摩・筑前・平家などの俗琵琶と区別するために「楽琵琶(がくびわ)」と呼ばれます。

腹板(はらいた:表板)は沢栗やタモ、槽(そう:裏板)は花梨,桑などで作られており、そのほか黒檀,紫檀,黄楊,檜,象牙など様々な材料を組み合わせて作られます。撥(ばち)は黄楊(つげ)で作られており、他の俗琵琶に比べて小さいのが特徴です。絃は絹で作られたものを使います。



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日本雅楽保存会所属
浄土宗福岡雅楽会 鎮西樂所
Official web site.
>> http://www.gagaku.tv/

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